今日描いていたキャラクターに、花を持たせようとした。
何がいいかなーと考えて、私はとりあえず「花言葉」で検索した。
…絵描く人、花言葉とか調べるのあるあるだと、私は思ってる。
今回描こうとしていたキャラクターは「親子愛に関する悲しい過去がある」という設定だったので、悲しい花言葉を探した。
花言葉一覧を見ていると、聞いたことのある花の名前がちらほら出てきた。
しかし、どれも悲しい花言葉ではなく、明るい言葉ばかり。
そんな時、ある花の名前が目に入り、私は思わず手を止めた。
「ハルジオン」
…なんかどこかで聞いたことがある。
なんだっけ、と思ってしばらく考えてみたが、結局よくわからなかった。
薬の名前っぽいなと一瞬思ったけど、それたぶんアレジオンだね。
あとで調べてみたら、有名な人の曲名でもあるらしい。知らなかった。いつか聞いてみようと思う。
そんなハルジオン、肝心の花言葉はというと、
「追想の愛」
とあった。
なんてこったい。ぴったりじゃないか。
フィーリングではそう思ったけど「追想」ってなんだ? 追憶みたいなものか? となったので、調べてみた。
つい‐そう ‥サウ【追想】
〘名〙 過去の出来事や去った人たちを思いしのぶこと。追憶。追懐。
ほーん、なるほどね。
結構いいのでは?となったので、次に画像検索をしてみた。
出てきたのは白い花。
ピンクがかってるのもあり、最初の感想は「菊っぽいな」だった。
そして突如、ある懐かしい記憶が急に蘇ってきた。
「これ、あっかんべーの花じゃね?」
あっかんべーの花。
小学生の頃、みんなで歩いた田舎道。その道端に生えていた小さい花とハルジオンは、そっくり瓜二つだった。
まさか、こんなところで出会うなんて。
ひとり感動してしまったが、どうやら私が小学生の頃あっかんべーの花と呼んでいた白い花は、ハルジオンという花だったらしい。
ハルジオン…お前そんな名前だったんか。
「あっかんべーの花」という名前の由来は、その花を使った遊びから、誰かが勝手に呼び始めたのが最初だった。
ハルジオンを使った遊び。それは
あんまよくわかんないね。描いてて自信なくなった。
ようは、花を後ろからつまんで、真ん中にある黄色い部分を指で潰す。
真ん中部分がぶにゅって潰れて舌のようにみえるから、「あっかんべーだ!!」とか言って、キャッキャ騒いでた。それだけの遊び。
子供って残酷なことを平気でするよね。虫とかにあんなことやこんなことしたり。命を学ぶにしては犠牲が大きすぎるんだよな…
そんなしょーもないガキンチョ共の犠牲になってしまった、数多のハルジオン。
ごめんよ。今回絵に描いて供養しよう。
と、思っていた矢先、描いていた絵が普通にボツになった。
厚塗りに挑戦しようと思って、盛大に失敗してしまった。悔しい。
なので花の部分だけスクショ。暗いけど。
厚塗りやってる人すごいな。アニメ塗りでさえ難しいってのに。
ちなみに花言葉の「追想の愛」の由来は、ハルジオンがつぼみ状態の時に下を向いてしまうからだそう。過去を思い返している人にみえて…いや辛い。
キャラのこと思ってたら悲しくなってきた。
4月から6月がハルジオンの開花時期だ。
たまにはそこらへんの草を見て歩いてみるのも面白い。事故らない程度にね。
あっかんべーの花が咲いてるかもしれない。